11月1日 決算特別委員会

◆委員(井上ノエミ) 
 98ページの心身障害者福祉に関連してお伺いします。
 重度の肢体不自由児者のグループホームの建設ですが、なかなか土地が決まりませんでしたが、現在の選定状況についてお伺いします。
 また、ほかの区では、最近は複合型の施設をつくっています。障害者の関連施設だけでなく、特養ホームなどと一緒の場合もあるようです。墨田区では、容積率に余裕がある場合も多いと思いますので、複合施設を考えてみたらどうかと思いますが、ご見解をお伺いします。

◎障害者福祉課長(宮本佳代子) 
 重度肢体不自由児者グループホームの建設につきましては、6月議会区民福祉委員会でも答弁させていただきましたが、早期実現に向けて関係所管が連携をしまして、さまざまな可能性を探っていきたいと考えております。まずは候補地の検討を行っているところです。
 なお、父母の会の皆様とは今後も情報交換を重ねながら、丁寧にお話を伺っていきたいと考えています。

◎福祉保健部長(後藤隆宏) 
 複合施設ですが、まずは用地の選考をするのが先だと思います。その後の用地の形態でありますとかそれからいろいろな行政需要とか、その辺は福祉保健部だけの話にはなりませんので、いろいろな要素を踏まえて庁内横断的に検討していくことになると思いますので、ご提案のあったことは頭に入れながら検討させていただきたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、130ページの区民健康費、健康寿命UP大作戦!についてお伺いします。
 墨田区では、平成18年から健康寿命を延ばすためのキャンペーンをやっています。私は、このキャンペーンは、墨田区にとっても区民にとってもとても大事なキャンペーンだと思っています。メタボの方には、よく歩いて体重を減らしてもらえば生活習慣病の予防になり、医療費を減らすことができます。また、高齢者の方は歩くことにより、下半身の筋肉が鍛えられて介護の要らない生活が送れます。墨田区は高齢化が進んでいますから、このままだと大介護時代が来ます。このキャンペーンをもっと活性化してもらいたいと思います。
 しかし、最近はイベントも少なく下火になっているので、少し心配です。例えば区のホームページの健康寿命UP大作戦!を見ても、新着情報は2019年には2件しかありません。また、区の健康イベントも今年の2月13日からはアップデートされていません。
 そこで伺いますが、墨田区ではウオーキングアプリをダウンロードしてもらって、日常生活にウオーキングをしてもらうように区民に宣伝しています。今まで何人ぐらいの区民がこのアプリをダウンロードしているか教えてください。また、今年度の人数が分かれば教えてください。また、薬局へ行こう!というウオーキングラリーも今年やりましたが、この参加者は何人だったのかお伺いします。

◎保健衛生担当次長(高橋宏幸) 
 委員ご指摘のとおり、墨田区では区民が健康寿命を延ばし、いつまでも元気で暮らしていける環境づくりの一環としまして、身体介護の向上と野菜摂取量の増加を目指す健康寿命UP大作戦!を平成28年度から展開して、平成29年度からは、あらゆる世代を対象にすみだ1ウイーク・ウオークを実施しています。
 すみだ1ウイーク・ウオークでも活用されるウオーキングアプリについては、昨年度まで地域ポイントの実証実験で活用され、保健計画課の所管となりましたのは今年からとなっています。そういった意味で、現在、把握できているのは本年度分のみですけれども、10月末現在で308人にダウンロードしていただいています。また、薬局へ行こう!ウイークにつきましては、墨田区の薬局の有志の方々が実施している事業でございまして、区内のウオーキングイベントということでイベントの主催者からホームページの掲載があったため、掲載をしたものです。主催者に確認しましたところ、まだ参加者については集計できていないということですが、多くの方に参加いただいたということをお聞きしているところです。

◆委員(井上ノエミ) 
 私は、この大作戦をもっと区役所の全体で徹底的にやってもらいたいと思います。保健計画課だけがやっていては、墨田区の全体のキャンペーンにはなりません。また、区の健康イベントのホームページには、毎日、区内の各地でやっているイベントを全部載せていただきたいと思います。
 そこで、80ページ、社会福祉会館費ですが、成人向けと高齢者向け事業をやっています。この中には健康寿命大作戦のためのイベントはありますか、お伺いします。また、その内容と参加人数も教えてください。また、サークルがありますが、ウオーキングをやっているグループがあるのか教えてください。

◎保健衛生担当次長(高橋宏幸) 
 先に健康寿命UP大作戦!について少しご説明させていただきたいと思います。
 この事業は、身体活動の向上と野菜摂取の増加と二本立てでやっていまして、その二つにつながるさまざまな取組をホームページで紹介しているところです。
 区役所内のさまざまな部署や企業、団体が区民の健康を守るという目的で事業を展開している面もございまして、その場合は健康寿命大作戦というホームページでそういった取組について催しやイベントについて主催者から掲載依頼があったときに紹介させていただいています。
 今後もこういった仕組みを積極的に活用して、さらにホームページを活用させていただきたいと考えているところです。

◎人権同和・男女共同参画課長(村田里美) 
 ただいま社会福祉会館での成人向けと高齢者向け事業についてご質問がございました。
 社会福祉会館においては、健康寿命UPと銘打っての事業は実施してございません。しかし、館の設置目的に照らして、区民の健康増進のために卓球やバドミントンをやっていただけるよう、体育館を開放しています。平成30年度は、卓球のための利用者が延べ304人、バドミントンが延べ919人でした。
 また、ウオーキング目的の自主サークルについてですが、こちらについてはございません。ただ、フォークダンスや社交ダンスなど体を動かしながら楽しむという自主サークルはございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、81ページの福祉健康センター費にある健康増進事業委託費についてお伺いします。
 919万円使って体育実技指導44回とあります。これは介護予防に関係する事業だと思いますが、健康寿命大作戦に関連するイベントでしょうか、墨田区の健康イベントでしょうか。
 また、ウオーキングに関係するイベントは実施したのか伺います。

◎保健衛生担当次長(高橋宏幸) 
 福祉保健センターで行う健康増進事業は、生活習慣病の予防と健康の増進を目的として成人を対象に行うものです。具体的には、リズム体操、ヨガ教室、ストレッチ教室などを実施しています。現在、この健康寿命UP大作戦の関連事業とは位置づけていませんが、間違いなく健康に関するイベントです。
 なお、この事業はウオーキングに関するイベントはやっていません。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、82ページからの老人福祉費における健康寿命大作戦の実施についてお伺いします。
 まず、老人クラブに対して補助金を出しています。老人クラブは介護予防活動と最も関係する団体だと思いますが、健康寿命大作戦に関係するイベントをやっていれば教えてください。また、今後、連携できることがあれば教えてください。また、高齢者福祉センターと元気高齢者施設いきいきプラザでの健康寿命大作戦の実施状況について教えてください。また、それぞれウオーキングをやっているのか教えてください。また、区の健康イベントのホームページに載せることのできるイベントがあるのか教えてください。

◎福祉保健部副参事(澤田敦子) 
 ただいま老人クラブ、高齢者福祉センターといきいきプラザ等における健康寿命UP大作戦!の実施状況についてのご質問についてお答えいたします。
 まず、老人クラブでは、健康寿命の延伸も含めた有酸素運動を行うウオーキング教室やダンベルや棒を使った体操教室等を実施しております。
 また、健康寿命UP大作戦のイベントといたしまして、年に1回、口腔機能に関する講演会や脳トレ教室を実施しており、大変好評と聞いています。参加者の意見を聞きながら今後も実施をしてまいります。
 健康寿命UP大作戦!の今後の連携については、これまでも連携した事業を実施していますが、今後も講演会の実施や老人クラブに対してイベントのチラシの配布等の周知等も実施していきたいと思ってます。また、高齢者福祉センターと元気高齢者施設いきいきプラザでの健康寿命UP大作戦の実施状況についてですけれども、現在、高齢者福祉センターや元気高齢者施設のいきいきプラザでは、元気高齢者を対象に介護予防の観点から有酸素運動を行う体操教室や筋肉トレーニング教室を実施しています。
 ウオーキング教室については高齢者福祉センターで、現在、実施をしておりますので、これまでも実施している事業につきましては区報等を使って周知をしてまいりましたが、今後は健康寿命UP大作戦!に関する事業については、区の健康イベントのホームページにも掲載をしていきたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、233ページの介護保険特別会計の一般介護予防事業費についてお伺いします。
 区民の皆さんも介護予防活動が重要なのは理解していると思います。しかし、具体的な成果が見えないとウオーキングをやりましょうといってもなかなか参加してくれないと思います。例えば埼玉県和光市では、介護の要支援だった人が積極的に運動して介護保険から卒業した、そんな人が何人もいます。墨田区では、そのようなケースはありますか、お伺いします。あるなら本人の了解をもらって、是非墨田区の広告塔になってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎福祉保健部副参事(澤田敦子) 
 ただいまの介護予防の成果と運動をして要支援から外れた方の把握について、お答えいたします。
 現在、一般介護予防事業として、ウオーキングや運動を組み合わせた教室や栄養を組み合わせた教室等を実施しています。介護保険の要支援者や元気高齢者が参加していますが、現在、教室が終わった後には自主グループとして活動も続けていまして、それらのグループが区内で活動をしています。現在、この教室等を利用したりとかいたしまして、外出されたりだとか活動の場を広げている方も多くおります。ただ、介護予防の成果として介護保険から卒業した人の数というのは、現在、把握していませんので、今後の課題とさせていただきたいと思っています。
 一般介護予防事業に関する周知については、区報等で教室の様子を掲載していますが、今後、教室の卒業生や介護保険のサービスから卒業された方の体験等について、本人の了解を得た上で区民の興味が湧くような体験談等も掲載をしていければと思っています。

○委員長(坂井ユカコ) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。
 自民党、準備を願います。